塗装について

[焼付け塗装]

塗装皮膜の樹脂に熱を加えて、焼付けることで皮膜を硬化させる塗装方法。
有機溶剤と粉体塗料の2種類に分けられる。

(1)溶剤塗装

塗料の種類が多く、表現できる色の幅が広いのが特徴。 粉体塗装に比べて、低コストでの塗装が可能。

●メラミン塗装

最も一般的な焼付け塗装。
メラミン樹脂を主成分とした塗料を使用し、乾燥炉で焼き付ける。
アクリル塗装に比べて、低温(120℃~)での焼付けが可能。
塗料が付きやすく、光沢や艶のある外観となり高級感を出しやすい。
通常(20ミクロン程度)よりも塗膜を厚くすることができ、重ね塗りをすることで製品の護性を高めることができる。
塗料代が安価な分、紫外線で劣化してしまうために屋外使用には不向き。
主に、アルミ・亜鉛・鉄などの金属でできた屋内使用の製品・部品などに用いられる。

●アクリル塗装

アクリル樹脂を主成分としたアクリル塗料を使用し、乾燥炉で焼き付ける。
耐候性・耐食性・耐汚染性に優れている分、メラミン塗料に比べて少し高値。
メラミン・ウレタン塗料のように厚塗りができない(通常15ミクロン程度)。
アルミ・鉄などの金属製品、電気機器・自動車・自動販売機、屋外用の金属部品などに用いられる。

●ウレタン塗装

ポリウレタン主成分とした塗料を使用し、乾燥炉で焼き付ける。
ABS・アクリルなどの樹脂素材、金属などの素材に用いられる。
装飾性・機能性に優れた高品質な塗料で、アクリル・ウレタンよりも塗料費が高く、乾燥にも時間を必要とする。
化粧品や自動車部品、家電部品などに用いられることが多い。

(2)粉体塗料

粉体状の樹脂などを静電気によって付着させ、焼付乾燥によって塗膜を形成する。
有機溶剤を使用しないため、火災・大気汚染などの危険性が低く、環境に配慮した塗装方法。
強度のある塗装皮膜を形成することができ、耐食性・耐候性・耐ピッチング性に優れており、量産品に使用されることが多い。
1回の塗装で40~150ミクロンの塗膜を形成し、溶剤塗装に比べて厚塗りが可能。
また、金属の伸縮に柔軟に伸縮するため、ひび割れなどが起きづらく耐用年数が長いのが特徴。

※素地調整

表面の加工油などを除去するために、溶剤やシンナーを使用して脱脂処理を行う。
さらに表面の錆発生を防止し、製品の保護性・付着性を高めて表面を美しく仕上げる目的で、板金加工の溶接や仕上げ跡などの凹凸を平滑にするサンドブラスト・サンドペーパー研磨・パテ処理などを行う。
製品によっては、塗装不可面へのマスキング処理を施す。

※プライマー塗装

製品の素地と塗料の密着性を高め、耐食性を強化する下塗りの工程。

サイズについて

  • 6,000mm×2,000mm×1,500mm
    ……… 40点以上
  • 3,000mm×1,000mm×750mm
    ………… 80点以上
  • 1,000mm×1,000mm×1,000mm
    ……… 240点以上
  • 500mm×500mm×500mm
    …………… 480点以上
  • 100mm×100mm×100mm
    …………… 5,000点以上
  • 50mm×50mm×50mm
    ………………… 10,000点以上

製品の形状・材質・カラー等により1日の生産可能数は変化します。

カラーについて

規定カラーに関しましては塗料の料金は発生いたしません。
オーダーメイドカラーについては下記よりご確認ください。


板金【ティーエム製作所】